農業の仕事
牧場の仕事は、牛乳を生産する「酪農」と、
肉牛を飼育する「畜産」があります。
十勝は道内で屈指の「酪農王国」。
十勝の酪農は北海道内の牛乳の生産量の約26%を占め、もっとも高いシェアを誇り「酪農王国」と称されています。経営形態は、100頭前後の家族経営と200〜300頭の大規模化を進める法人農家があります。現在、大規模経営の場合は多くの従業員を採用し、作業効率を図るために近代的な設備や農業機械を導入しています。
一般的な「酪農」の仕事内容
[酪農業]藤田 均さん
十勝の酪農業は優秀な人材を求めています。
近年、大規模経営を目指す酪農家が増えてきています。これまでの家族経営から生産規模を拡大するためには、優秀な人材の確保が必要になりました。酪農業で働く方には給与体制、福利厚生の向上や従業員住宅の提供と同時に、見知らぬ土地で働くことへの不安を少しでも解消してあげるよう心のケアもおこなうようにしています。
動物が好きな方な女性は酪農業に最適な人材。
大きな動物相手の仕事ですからはじめは戸惑いを感じると思いますが「動物が好き」な方なら酪農の仕事は最適です。動物へ気配りのできる人は、共に働く仲間にも愛情を持って接することができる人だと思います。私の牧場ではそんな心優しい女性スタッフを積極的に採用しています。
十勝の牛肉はリーズナブルで評価が高い国産ブランド牛。
十勝は澄んだ空気ときれいな水に恵まれており、冷涼な気候は牛の飼育には最適。飼料となる牧草やトウモロコシの生産も非常に多く、道内一の牛の産地です。生産している牛はホルスタイン種、F1種(黒毛和牛とホルスタインを交配)、十勝和牛(黒毛和牛)。リーズナブルで安心安全な国産牛肉として全国の消費者から多くの支持を受けています。
一般的な「畜産(肉牛)」の仕事内容
[畜産/肉牛]矢萩さん
チームワークを大切に高効率な作業体制。
広大な敷地内で多くの施設を管理するためには、作業を分担し少ない時間で最大限の作業効率を図るよう努めています。酪農業に比べて朝はゆっくり午前7時スタート。概ね午後5時頃までには作業は終了するのでプライベートの時間もたっぷりあります。
はじめは仔牛の哺乳からスタート。
入社後は仔牛の哺乳をしながら全体の仕事の流れを徐々に覚えて頂きます。仕事に慣れてきたら大型特殊免許を取得して構内全体の作業に従事して頂きます。基本的に女性の場合は哺乳作業を引き続きおこなって頂きますが、大型特殊免許取得の希望があれば支援いたします。
畑作は主に大豆、小豆、小麦、じゃがいもなどの作物を育てています。
十勝平野は、日本の「食糧基地」。
日本最大の畑作地帯、十勝平野。主要作物は、大豆、小豆、小麦、じゃがいも、てんさい(ビート)です。特に豆類は秋の天候が安定しているため世界トップクラスの産地になっています。広大な畑では大型農業機械を導入し生産量は日本一。その他長いも、大根、ごぼう、人参、キャベツなども生産にも力を入れています。
一般的な「畑作」の仕事内容
[畑作農家]村瀬さん
全国から多くの若者が働きに来ています。
私の農場では20歳代から30歳代の男女が中心です。最近では近隣国の台湾、中国の大学生の関心が高く、短期間(1ヶ月〜3ヶ月)働きに来るケースも増えています。基本的には春から秋の仕事がメインになりますが、今後は冬でも生産できる作物を育ててゆきたいと考えています。
春は「植付け」、夏から秋までは「収穫」
春は苗の植付け作業と畑の管理。夏以降は収穫と畑の管理が主な仕事です。一般的な作業時間は1日8時間程度。お昼休みは1時間〜1時間30分。それ以外に午前と午後に20分〜30分程度の休憩があります。